カラオケ三昧のにちにち

カラオケ三昧の日々のなかで感じたことなど書いてみます

曲ひとつ上げ沈丁の闇に出づ  のぼる

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二ヶ月ほど前から自分で歌ったカラオケ映像をYouTubeへアップし始めた。
カラオケBOXへビデオカメラを持ち込んで収録する一番シンプルなやり方である。
カラオケBOXのアンプとビデオカメラを回線で接続する「直取り」ではなく、
スピーカーの音をビデオカメラで拾う「空間取り」なので当然音質はよくない。
もともとそれほど上手な歌でもないのでこれでいいと折りあいをつけた。

一番シンプルなやり方とは言っても以下のように結構な作業が必要になる。
1.10枚ほどの写真をWindows付属のソフト「ムービーメーカー」に取り込む。
2.カラオケBOXで採録した音声を「ムービーメーカー」に取り込む。
3.取り込んだ写真と音声を合成し、そこに歌詞を載せる。
4.「ムービーメーカー」でYouTubeへアップできる形式の動画を作成する。

カラオケBOXの動画をそのままアップするだけなら「ムービーメーカー」で動画の前後をトリミングするだけでよいのだが、このやり方でアップしていた人が著作権との関わりでバッサリ動画を削除されたというコメントを載せていた。
手間暇かけて自分でカラオケ動画を作成するのはこのためだが、実際やってみると歌うよりむしろこちらの方が楽しいくらいである。

最初にアップしたのは三門忠司の「俺の花」。


俺の花

 

春愁に遠し名声なほ遠し  のぼる

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先日N市のカラオケ喫茶に行った。「アニソンの女王」と呼ばれる歌手の母親がママをやっていていつも賑わっている。この店は「Nカラオケ同好会」(以降、「同好会」と呼ぶ。)の一支部で、「同好会」にはこの他に十ほどの支部がある。
その七月の発表会にエントリーして出演料四千円を支払い歌う曲目を提出した。
発表会の準備は二ヶ月以上も前から始まっている。N市では「同好会」主催のカラオケ発表会のほか他のサークル主催の発表会が幾つも開催されていて、会場の「市民文化会館」はすぐに予約できないほどの盛況ぶりらしい。

「同好会」の発表会は他のサークルと比較して次の点で優れていると思う。
1.「同好会」では出演料が四千円と安い。他のサークルは大抵一万円である。
その差額の理由として「同好会」はプロ歌手を呼ばないが他のサークルはプロ歌手を呼ぶという事実があるのかも知れない。素人のカラオケ発表会なのになんでプロ歌手?という疑問は残る。
2.「同好会」では2半(ツーハン)の曲なら最後まで歌える。(2半の「半」は2番の歌詞の後の繰り返しの部分のことである。)
大抵のサークルの発表会では2番までしか歌えない。2番までしか歌わせない理由は多額の出演料を獲得するためできるだけ大勢の出演者に歌わせる必要があるということであろう。まさか下手で聴くに堪えないから2番までというのでもあるまい。
3.「同好会」ではただ所属する各支部の順番にしたがって歌うので出演者の序列化、区別化は行われない。
大抵のサークルの発表会では上手と言われている人ほど後の順番で歌うというように出演者が序列化され、また代表者歌唱、友情出演などと出演者の区別化が行われている。出演者を序列・区別化する理由の一つは出演者に競争心を惹起させるためであろう。たかがカラオケなのだが、ある種の愛好家にとって自分の序列や他人との区別はたいした関心事であってそれらを決定できる所属サークルの会長への迎合はさまざまな形で顕れるのであろう。

私の住むS市、そこに隣接するN市の全てのサークルが「同好会」のような方向に進めばいいのだが、発表会の主催者、サークルの会長の利権・利得がからむのでなかなかそうはならないだろうと思っている。